2016年4月5日火曜日

リスクに気づけない人のひらめきは単なる欲目? 脳科学の知見がもたらす真実

意識はどこから来るのでしょうか。

脳科学者の茂木健一郎さんは、「ある脳細胞の選択的活動が意識を生み出し、統計的な手法では意識は解明出来ない」と解説されていました。(残念ながら、その解説の動画はすでに見られなくなっているようです)

そして、世界は予測出来ないことがたくさんあり、脳の機能の大きな役割は未来を予想することだそうです。 

私たちはこの不確実性に対して、脳の偶有性(contingency) を使ってうまい形でルールを変えていくことで適応している、というのが茂木さんの解説の主旨でした。

脳はもともと偶有性を前提に作られていて、不確実性(危険察知)への適応とひらめきの脳回路は同じ場所をつかっていることが研究から分かっているそうですから、不確実であることは創造性の起源になっているのです。

さて、何かと「これはチャンスだ」と出来事を好都合に考えてしまう人は少なくありません。

特に、現状を打開したいとか、もっと儲けたいなど「チャンス」を渇望している人が感じている「機会」は「ひらめき」ではなく「欲望」の現れです。

その特徴は、「不確実性(危険察知)」への適応が伴わない事でしょう。

何事もやってみなければ始まりませんから状況をチャンスと捉え行動を起こす事は大切なのですが、適応なしの「行為指向性」は、リフレクションの核心にある「意味指向性」が大きく欠落している状態であり、社会性における賢さや脳科学で解明された創造性は足りていないのでしょう。

ちなみに言うまでもありませんが創造性(Creativity)は想像力(Imagination)とはまったく異なるものです。


こっちはImagination