2017年1月15日日曜日

「思い」のマネジメントにとっての「壁」とは

「思い」のマネジメント(一條 和生, 徳岡 晃一郎, 野中 郁次郎 (著) では、目標によるマネジメント(MBO)だけでなく、「思い」のマネジメント(MBB)が大切だと説いています。

MBBとはManagement by Belief の頭文字をとったものです。

MBOなどで足元ばかりを固め、人も組織も疲弊しイノベーションが生まれない企業に対して、未来のありたい姿も「思い」として描き共有している企業はとても創造性が高いことを事例を通して教えてくれます。

さて、実際に組織運営を行うと、「思い」を共有することはなかなか難しいものです。

著書の中では、対話を通じて高質な「思い」の正当化を行うとありますが、人はそれぞれの才能、環境、経験を通じて「自分」を確立しており、その領域に他人が足を踏み入れることを無意識に嫌います。

「思い」が大切だと「思う」メタ思考に至っている人は、俯瞰的に「思い」をセルフマネジメントできますが、「自分の思い」が大切だと思っている人は、一致しない限り他者の思いを「自分の思い」に統合することはありません。

そもそも「自分の思い」が不明瞭な人は「思い」をセルフマネジメントすることが出来ません。

他者の「思い」を傾聴するスキルがあっても、自分の「思い」を刷新するスキルが無ければ、「思い」は集団の中に敵味方を作るだけです。


結局、「思い」のマネジメントにとっての「壁」とは、学習棄却による自己刷新が出来ない非プロフェッショナリズムにあるのではないでしょうか。



「思い」とは雲みたいなもの