それは、慶應大学大学院SMCの前野教授が「幸福とイノベーションの関係」というタイトルで行った講演の資料です。
その講演の中で、前野教授はアンケート結果を因子分析し設定した幸福に関わる4つの因子を披露されていました。
その4つは、
1.「自己実現と成長」:目的を達成するための自己成長と自身に向か特徴のある因子
2.「つながりと感謝」:感謝傾向と他者に向かう特徴のある因子
3.「楽観性」:楽観的で精神的に安定している因子
4.「人の目を気にしない傾向」:自己を確立し他者と比較しない性質
でした。
内面の強化・拡張、外部との良質な連携の中で人は幸福を感じるというものですね。
幸福感は人によって大きく違います。
そして、世の中にはなんとなく幸福感は高い方が良いものであるという価値基準があります。
確かに誰でも「幸せ」であることは望ましい状況でしょう。
しかし、「幸せ」も多様であるはずです。
例えば、人間以外の生き物にも「幸せ」はあるですが、それらの「幸せ」はどう測れば良いのでしょうか。
また、厳しい境遇や環境でも「小さな幸せ」はたくさんあります。
となると、前野教授の幸福感の4因子をより広く実感に合わせるためには生き物と社会のより深い理解が必要となるのでしょう。
つまり「因子」を活用するための「辞書」が欠かせません。
例えば、生き物であれば目に宿る感情を正しく理解することが必要なはずです。
脳波から科学的に分析することも可能かもしれませんが、多様な生き物の多様な幸福感を効率的に測定するには、より手軽で直感的に用いれる手段の方が大切だと考えます。
社会の理解に欠かせないのは、マジョリティの共通項だけでなく、一人称のストーリーとその繋がり(ネットワーク)であり、そのためには自ら多様なネットワークに参加しなければなりません。
要するに複雑なものを単純化するのでなく複雑なまま理解することと、理解と「因子」の接続を多数準備する必要があるということではないかと思います。
福は7つの七福神