戦後日本コミュニティの活性化と枯渇の私的歴史的考察
結論的に書いた現代コミュニティ論第2回を戦後日本の都市地域の活性化と農村地域の衰退を歴史と複雑系の観点で考察してみる
戦後復興に都市部におけるコミュニティの活性化はなぜ起こったのか。資金不足や人材不足があったのになぜ都市コミュニティは活性化したのか。
戦後都市部産業化という新しい秩序が急速に広がり労働力が不足したそしてその不足した労働人口を地方の労働力を受入れることで賄った。
そうして流入した個の活性の高さがポジティブフィードバックを起こしたものだと考えられるその際に朝鮮戦争などの環境要因が触媒的に更なるポジティブフィードバックを誘発したのではないだろうか
コミュニティとは・・・個人とその興味がおりなす社会的関係全般である
都市コミュニティでは戦前戦中の閉鎖的な社会秩序が一新されることで新しい秩序が個人の興味を一気に広げそれによって新たな社会関係。新しいコミュニティがに生まれたと考えられる。コミュニティが進化した
コミュニティの進化とは・・・複雑系でとらえれば社会的手段たる秩序と自由で混沌とした個性の狭間でより適応性の高い創造が連鎖的に続く状況。閾値に達するまでの知識、技術の集積とネットワークによるポジティブフィードバックの導入、それに続く秩序の発生である。
社会的手段と個性の共進化がによってコミュニティが進化してきたのが戦後日本の高度成長の姿である。
一方都市部に労働力を拠出により農村コミュニティの枯渇が発生した・・・共進化の停止、後退局面。砂漠化状態(秩序の崩壊と崩壊粒子が閉じた状態で動かない状態)。平衡状態。
農村部におけるコミュニティの枯渇へのシナリオ
1.流出・・・より強いアトラクターの存在(都市部の産業)や構造的膜の消失(社会的な移動網の整備と地域コミュニティの秩序崩壊物理的にも精神的にも都市部に移動しやすくなった)
2.適応地形の高所化にともなう高依存性・・・人的資源不足から自ら解決策を策定できなくなり、解の領域を喪失した
3.ナッシュの均衡・・・平衡に向かう階層構造化。自治の硬化
これらのプロセスを通して1、環境が悪化するケース 2、自律性を喪失するケースが存在する
歴史的考察を踏まえて不均衡の回復パターンは第2回で記載した通り以下のように考えたのである。
1.抑制秩序の撤廃
2.エージェントの活性化
多様性、複雑性
反応経路の増加
酵素、触媒の投入
閾値まで上昇させる
秩序を動的にする
水準レベルを引き上げる
社会的手段との共進的な関係を構築
外部エネルギーの流入経路を活性化する方向に限定
プロセス(仕事サイクル)の規模(エリア)を規定する・・・本来、自己創出するもの