僕は昨晩芥川賞作家辻仁成さんが開催している文書教室(オンライン)に参加していた。
教室では今は小説を書くことに挑戦している。
さて辻さんもちろんプロの作家ではあるけどプロの教師ではない。
将来帝京大学でゼミを持ちたいと考えてはいるようだけどね。
でも学ぶ方にはプロ教師ではない良さもあると僕は感じている。
辻さんには教える定型ノウハウが無いから結果彼の体験を参加者に伝えるものになる、
彼の創作という創発のプロセスに触れる事が出来るのだ、
僕が想うに教え慣れてくると人は要点を塊にしてそれを伝えることに終始しはじめるからね。こうすりゃいいんだ、これがツボだとね。
それは大切な真実なのだけど。
学び手にとっては自ら創発した知識じゃないから、ノウハウ情報になりがちなんだよね、
でも大切なことはノウhowハウどうじゃなくノウ、What何なんだよね。どうやったかじゃなくてその時何に気づいたかこそ学ぶべきことだと僕は思うよ。
辻さんは教室で最近ではまとめたメモを最近画面共有してくれている、資料を共有してくれないのは彼にしてはとても大切で転移可能なノウハウに思えるのだろうね以前は画面共有も無かった。
で彼の意思には反しているかもしれないけど以下にそのメモを文字起こししてみた。
1,まず最も大切なこと主題は何かなにを書くか何をひねり出すかこの作品で最も言いたいこと何かを見つけることそれがこの作品を書く糸口になる
2,4つの柱を整えるAテーマB人物(登場人物)C(土地時代背景)D(ドラマ物語り)
3話の構造(着想から完成まで)
4タイトルを決める
ここまで構想が整い書き始める段階になりやっとタイトルを決めるタイトルはその作品の本質表す短い言葉の結晶
5逆さ円錐形式
全ての物語りが不思議な力学と連鎖で働きながら一点の結論へと向かう完成するときにそれ以前の世界を一瞬で作者の結論へと引き寄せる方法
以上もちろんこれは辻さんにとってみれば転移可能な固有の価値なので転載絶対禁止ですよ~
でもこの通りに書けば芥川賞の小説が書けるわけじゃないことは明白だ。
だからこれはノウハウじゃない。
これは彼が小説を書くなかで気づいたことであってもし僕が小説を書くとしたら同じように気づくかもしれない(気づかないかもしれない)といったものだろう
。知識はテクニックじゃなくて気づきだからね、辻さんは彼の経験を通じて気づき(知識の生み出し方)を教室で伝えようとしてくれているんだよね。
僕はそういう先生が大好きだ、仕入れ蓄積した情報や結論的な自説他説の転移に勤しむ先生はあまり好きじゃない。そこに知識の創発は無いからね。創発とは還元不能で意図不在なものだから常に型破りなのである。型破りの対極にあるのが予定調和だ
僕が○○教室という学びの場にあまり職種が動かずむしろ越境学習の場に惹かれるのはそんなことが大きな要因なのかもしれないね
