2023年4月16日日曜日

拡張する脳と薄まる紐帯ガーシー問題の本質とは

 社会ネットワーク理論の中でも貴重な発見である弱い紐帯の強さ理論(スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッター)は今日のGAFAの勢力拡大の大きな原動力となった一方でマルクスガブリエル氏が指摘するように結果として全てのSNSは民主主義を弱体化させた。

実は民主守護は現実社会が対面、接近による相互信頼という強い絆の上に成り立っていたのである。

これは日本の選挙運動を見れば一目瞭然で辻演説に握手という接触のもとで民主主義が成立してきたのだ。

一方議会制民主主義から疎外されたNHK党ガーシー元議員は明らかに非接触非接近で興味本位、信頼を要さない関係のもとで一定の支持票をあつめて国会議員になったのだその結果国会は大きく揺らいだ、インターネットがもたらす弱い紐帯が民主主義が基盤とする強い紐帯を大きく揺さぶったことに間違いない、社会ネットワーク理論と認知科学は社会ネットワークが今日僕たちの知の形成に大きく影響を与えていることを明らかにしている。

紐帯すでには僕たちのマルチモーダルネットワークの一部になっている、これまで、マルチモーダルネットワークは僕たちの脳の内側にあるように考えられているけれど、インターネットは僕たちのマルチモーダルネットワークを脳の外側に拡張させているのだろう、もっと直接的に言えば、僕たちは、マルチモーダルネットワークという知を生む仕組みを脳の外側に拡張しているのだ、最近話題の生成系AIはその傾向が顕著であるゆえに知の殿堂東大が見解を出す羽目になったのだ。僕たちは更に弱い紐帯によってマルチモーダルネットワークを拡張して知の創発を行うようになり、信頼関係に依らない対等な関係性の社会を目指すようになる。現実社会では重要視される約束を守る、他者を尊ぶ、態度はどんどん軽視されるようになる、社会は間違いなくガーシー化、プーチン化習近平金正恩化していき民主主義は弱体化していくのだ。