2013年3月31日日曜日

前向きな部長、後ろ向きな課長

「上司の前向きな言葉が、部下を後ろ向きにさせる理由」というエントリーでは、不満に対してポジティブな言葉が意味をなさないこと、そして「共感する力」が大切であることを述べています。

そして、相手を前向きにできる以下の3つのステップを紹介してます。
■ステップ1:相手の気持ちを理解し、それを認める
■ステップ2:同意できる部分を見つける
■ステップ3:相手が前向きな感情を持っている対象を見つけて、その感情を強化する

これは、NVC(Non-Violent Communication,非暴力コミュニケーション)の、観察・感情・ニーズ・リクエストの4つの段階とも通じているように思います。

さて、上司・部下、部長・課長というのは組織における階層ですが、特性を分析すると面白いことがわかります。

上司、部長は、そもそも前向きな特性を持っているケースが多く、それは、新しいことや難しいことに接するとファイトが湧くタイプです。一方、部下、課長は、バランスを取ったり、仕事を安定させたり、無駄を省いたりすることが得意で、新しいことや難しいことはリスクであると感じるタイプです。

これは、階層に求められる役割にも起因すると思われます。そして、その役割に向けて自然と特性も最適化が進むのだと考えられます。

ある、大手の食品メーカーでは、新商品の開発に関して、役員、部長たちが、課長に対して物足りなく感じていましたが、調査したところ、まさに、役割に向けて特性の最適化が進んでいる状況でした。そして、後ろ向きな特性は、失敗を恐れ、何かと不満を言い易い特性でもあり、実際ES調査でも満足度が低く出ます。

この結果を踏まえると、後ろ向き(少なくとも前向きではない)な課長に対しては、「共感する力」をもってマネジメントすることが有効なのであり、前向きな課長に対しては、その限りではないでしょう。

仕事が複雑化し、部下、課長の仕事の役割が不明確(より挑戦的)になる以上、前向きな人材を採用、登用する重要性と、「共感する力」を上司、部長が高める必要性が増しています。


部下、課長は止まっていませんか?