2013年3月20日水曜日

記録を問う

”京都大と大手予備校の河合塾は11月から、全国の高校2年生約6万人が大学を経て社会人になるまでの約10年間の成長の過程を追跡する調査を始める。”
昨日の日経夕刊に出ていた記事です。

最近は、ライフログなど、デジタルデバイスを活用して自ら生活記録を残す人も増えて来ました。
また、電子決済の増加に伴い、購買履歴などのデータも勝手に蓄積される一方です。
アマゾンのリコメンド、楽天のアフェリエイト、Facebookの「いいね」など、気楽な行為がその人の”人となり”をバーチャル空間で創造していきます。

この創造は、決して良い面だけではありません。例えば、携帯電話の引き落とし遅延で住宅ローンが借りられないとか、クレジットカードを何気に数枚加入すると、無担保借り入れ枠が知らないうちにチェックされていたりとか、なりすましで逮捕された事件なども「記録」がもたらす新たな問題であり、確実に増えてきています。

さて、冒頭の記事。
この手の調査は何も今回が初めてではありませんが大々的にやる意味は何でしょう。
インフラとデバイスの普及は、大規模調査と経年蓄積を可能とし、サンプリングではない、日常生活の全量記録も夢では無くなって来ています。

詳細なデータが私たちにどんな気づきと変化を与えるのか・・・
これまで、データを集め、活用してきた身として、今、模索しているのは、膨大な記録ではなく活動を創発する自律性、自発性です。


データの花が開いて心は豊かになるのだろうか