2026年9月23日水曜日

世代差3つの視線のリアル第1回ラーニングバーレポート

 MALLに自画持参カフェゼミ、越境オープンラボ——これまで数え切れないほどのラーニングイベントに参加させていただき、その都度このブログでレポートを書いてきました。中でもMALLの参加レポート「Yahoo!流「爆速」組織開発!? を爆速でブログにアップしてみる」は、連続4,900日を超えるこのブログの中でも、長らくトップの閲覧数を誇っていました。

脳卒中を罹患してからは、残念ながら外部のラーニングイベントへの参加は叶わなくなりましたが、先日は特許を取得した「6MoN」を用いた組織作りの事例を共有するラーニングイベントを仲間と開催しました。今回は、そのイベント「6MoNダイアログラウンジ(略称:6MoNバー)」で得られた気づきについて書きたいと思います。

このイベントの核となったのは、ナラティブ・シェアリングによる「組織作り」です。「組織作り」とは、組織開発と人材開発を並行して進める取り組みですが、その中心的な課題となるのが「世代差」です。これはどんなに機能している組織であっても共通する課題ではないでしょうか。

今回のイベントで組織のリアルな声を聞くなかで、「世代差」には3つの視線が存在すると感じました。

1つ目は、人事などの「組織運営の視線」です。「どうもコミュニケーションがうまくいっていない」という俯瞰的な視線です。

残りの2つは、当事者である「若手の目線」と「熟達者の目線」です。しかし、当事者の目線には、生きてきた時代や経験といったそれぞれの「物語(ナラティブ)」が宿っています。さらに、お互いに対する眼差し(畏敬や見定め)の違いもあります。「物語が違っている」ことは誰しも頭では理解していても、「何がどう違うのか」を日々の仕事の中で知る機会はない——この話は非常に強く印象に残りました。

ワークショップでは、普段の仕事では共有できない各自のナラティブをシェアしました。すると、若手は「自らに足りていないもの」に気づいて嬉々として課題に向き合い始め、熟達者は「自分にはもっとできることがある」と自ら気づきを得ていきました。

禅宗には、「気づき(悟り)は人から与えられるものではない」という核心的な考え方があります。それを象徴する言葉に「冷暖自知(れいだんじち)」という禅語があります。水が冷たいか温かいかは自ら飲んでみなければ分からないように、他人から「これは温かいよ」と教えられても、それは本当の体験(気づき)にはなりません。

また、稀代の教育者である国語教師の大村はまさんは、「本気で考えさせた人が一番偉い」と語ったと言われています。世代差というそれぞれのナラティブを知ることで、若手も熟達者も自ら気づき、考える姿を見せるようになりました。6MoNバーの組織作りの対話には、素晴らしい学びが満ち溢れていました。