2016年3月19日土曜日

「それでも考える。出来ることを」 8000kmの大海をシーカヤックで渡ることの学びとは?

クレイジージャーニーというテレビ番組でシーカヤックで8000kmも海を渡り歩いた八幡暁さんの話を見る機会がありました。番組を録画し、シェアしてくれた奥さんに感謝です。

さて、なぜシーカヤックなのか?という問いに対し、八幡さんの答えは「これしかないんだからこれで移動していく」という極めてシンプルなものです。

もっと上手く、楽に出来るはずだしなぜそれをしないのか?という問いの背後にある本音を一瞬で木っ端微塵に粉砕する答えです。

しかも、彼が行ったことは「誰でもできる。人間であれば。」となります。つまり、特別な人が特別なことを行った訳ではないという気づきです。

例えば、インドネシア一帯をシーカヤックで渡りながら八幡さんが気づいたことは

「現場で一人暮らしをしている人はいない」
「みな寄り添って生きている」
「ひとりでは行きられない」

「自然への感謝って謙虚な人が言うわけじゃない」
「(自然と向き合って生きていると)みんな謙虚になっちゃう」
「地球にへばりついて生きている人はみんなそうしている」

ことです。

また、クジラに飛び乗ってクジラを捕る人達を見れば、日本人も昔は同じやり方をしていたんだと気づき、それらは「すごくないんだ」ってことが分かるのです。

「環境が求めるからみんなやるようになる」
「特殊な才能じゃなくて誰でも出来る」

この発言を聞いて、まさに目ウロコ、ハッとさせられました。

私達は、日頃の仕事のなかで「特殊な才能」に答えを求め、「自分にしかない強み」を磨こうと努力しています。つまり、誰にもできない希少性に価値を感じ、それを目的や目標に置いているのです。

MCのダウンタウン松本さんが「これだけクレイジーな体験をして得た答えが「すこくないんだ」っていうのがすごい」と発言しましたが、数多くのハイパフォーマーの体験を紐解くに、傍目からはすごいと感じることを当人は普通に受け止めていることと同じだと感じました。

番組の最後の方で「恐怖に打ち勝つメンタル」に話が展開するのですが、

「荒れている海のほうがすごい集中している」

「怖いと考えても解決しないからそういう考え方はやめよう というふうになる」
「恐怖はなにも解決しない どんどん怖くなるだけ」

「どういう状態になったら死ぬというのが具体的になってくる」
「今の自分の能力でどういう状況になったら耐えられないだからそこに踏み込まない段取りをしていこう」
「段取りで踏み込まない段取りをするが絶望したら終わってしまう」

「そこで想定外が起きても考えよう って考えるようにしたんですよ」

例え絶望的な状況になったらどうすのか?と言う問いに対して
「それでも考える 出来ることを」

「怖いし能力も無いから考える」

「死にたくないから 本気で考える」

と核心に触れる展開を経験をもとに自然に聞かせて貰えました。


逃げ出せない環境のもとで人は、謙虚になり、傍目にはすごいことを当たり前のように行い、死にたくないから本気で考える。

それは、だれでもできること。

見事に腑に落ちる話です。

逆に、いつでも逃げ出せると思っているから、謙虚さを失い、普通のことも出来なくなり、しかも、まともに考えないようになる、と言われているように思いました。

とても良い学びと気づきがありました。


誰でもできる