2016年3月18日金曜日

日本むかし話 三人の店長

それは、むかし、むかしのお話です。

とある支店で、3年間で3人の店長が変わりました。

一人目は店長は、部下にこう伝えました。

「俺が来客中であっても、外回りは必ず俺に挨拶してから出掛けろ。帰ってきたときも!」

軍隊方式が好きで「俺が絶対」なその店長は、理不尽であっても部下に服従することを強制したのです。しかし、店舗の業績は思わしくありませんでした。

そんなある日、一人の部下が行方不明になってしまいます。

もちろん、その店長が嫌だったのです。

その店長はクビになり、新しい店長が来ました。

二人目の店長は部下にこう伝えました。

「君は口だけで全然成果を上げないね。信じられないよ」

成果を上げることに強い執念と自負を持っていたその店長は、成果の上がらない部下に対してストレートにその無能ぶりを公言しました。また、成果だけに興味があったため、店舗の業績は急上昇しましたが、裏方の仕事は軽んじられ、店舗は荒廃しました。

そんなある日、無能と公言された部下が政治力を使った反撃に出て、その店長は左遷されてしまいました。

そしてまた新しい店長が来ました。

新しい店長は、とても理解があり、情深い店長でした。

三人目の店長は部下にこう伝えました。

「そうか、わかった。上手いことやってよ」

部下を信じ、仕事を任せた結果、店は見事に立ち直りよい職場となりました。

が、店舗は元の冴えない業績に戻ってしまったとさ・・・。



当たり前ですが、組織のリーダーは組織にとってとても大きな影響力を持っています。その人次第で組織は別物になってしまうのです。

一方で、多くの組織ではリーダーが変わっても存続し続けることができます。リーダーは、実はその程度の存在でもあります。

要するに、リーダーがその影響力を発揮するのは、リーダーの力よりも、リーダーを支える力にである、といえるのかもしれません。


俺、オレ!