2017年2月10日金曜日

「気づきのある人」をファシリテーションとリフレクションの違いから考える

「物事の本質に気づく」ために用いられるのがファシリテーションやリフレクションです。

この2つ、手法としては全く異なるのですが、本質に目を向け選択肢を広げ意識や行動を変えるきっかけを作るうえで効果を発揮する点では共通点があります。

この2つを同時に使い学習効果を高めているのがMBAで用いられるケーススタディではないでしょうか。

多くの異なる意見や考え方を引き出し、板書によって構造化しながら本質を問い、それぞれの結論に至るプロセスは、場を作るファシリテーションと内省を深めるリフレクションの合わせ技と思えるからです。

しかし、ケーススタディの実践には困難さが伴います。

学びの共同体への参画意識と考え抜く思考のタフさが求められるからです。

ファシリテーションは参画意識を高める効果がありますが、リフレクションの経験が無いもしくは浅い人にとって積極的に他者の意見を取り込みその意味を問い自説を修正することは容易ではありません。

これは実際の取り組みで痛切に感じるところです。

思考のタフさが足りない時のファシリテーションは「場の雰囲気を拾いネガな感情をポジに変えること」であって、まとめない、整理しない、構造化しないことがポイントであるようです。

要するに「いつまで文句言っていても始まらないよね。じゃあこうしたらどうだろう」となれば良いのです。

一方、「こうしたらどうだろう」の選択肢を広げるのがリフレクションですが、思考のタフさが足りない人にそこまで求めると思考停止に陥ってしまうのでしょう。

さて、周囲の「気づきのある人」を観察すると、自律的にファシリテーションとリフレクションを同時に行なっていることがわかります。

問題や課題を見つけそれを解決に向けて動機づけし、思考の力を使って多くの選択肢から最適と思われる打ち手を取り出すのです。

これができる人とできない人の差は歴然としています。

ネガティブなことばかり言う人、頭でっかちで論は並べるけど解決に向かわない人などは「できない人」ですね。

そして私たちは「できる人=気づきのある人」と識別しているのかもしれません。

人の成長において「気づき」はとても重要な基盤になっています。

「気づきのある人」に成長できているか、いないかは案外簡単に見分けられそうです。


内面の成長はすぐわかる