事業を支える主力商品の市場が無くなるなんて経営者にとってみればまさに悪夢だ。
カメラメーカーがスマートフォンに市場をさらわれるのも同じ構図だけから、フィルムとカメラを作ってきた会社にとって、デジタル化の波は、まさに津波の破壊力なのだ。
そんな境遇にある会社が「勝ち組」になっている。
魔法を見ているみたいだね。
写真フィルム不要の時代、富士フイルムはなぜ「勝ち組」になれたのか?
記事では、既存の組織能力で新市場を開拓したと書いているけど、富士フイルムの本質は化学メーカーだっていうことを忘れてはいけない。
色々な薬剤を混ぜて反応を起こさせるビジネスだ。
化学反応は、デジタルと異なり、とても繊細で微妙なものだそうだ。
その繊細で微妙な反応をコントロールして、写真フイルムという、さらに繊細な人の感性に響く製品を世の中に普及品として送り出す。
要するに、アナログの極みの世界なのだと思う。
で、ね。富士フイルムは事業の多角化を進めながらもカメラ事業を継続していて、そのカメラの評判がすこぶる良い。
その一番の強みは、アナログの極みを再現できる画像の美しさだよね。
デジタル化だけでは到達できない極みの領域が間違いなくあって、かつて人々はアナログでそこを目指していたのだけど、今はデジタルで極みの領域を目指している。
富士フイルムのカメラを見ているとそんな気がするのだ。
極みの領域を目指してきた者だけが知っている世界の価値に僕たちはもっと気づき、敬意を払うべきだろう。
そうすれば、アナログからデジタルのような手法のパラダイム転換があっても「勝つ」ことができるのじゃないかな。(きっとAI(人工知能)でも同じことが言えるでしょう。)
自然な色