2015年12月29日火曜日

システムの特徴から見える採用業務の本質

企業における各種業務はIT化進展の恩恵を受けて日々変化しています。人事の領域においても同様でしょう。

さて、採用業務に関してIT化が進んだのは応募者や選考フローなどの管理です。

では、就活支援ナビサイトや、その裏側で動いている応募者管理用データベースシステムにはどのような特徴があるのでしょうか。

ひとつはエントリー、選考プロセス、コミュニケーション、など各種情報の一元管理です。ESをいつ出したのか、その内容は何か、説明会に来たのか、マイページを開いているか、呼びかけに答えているかなど応募者と採用担当者をマッチングします。

それまでの紙やエクセルや電話と違って効率的に業務を進められます。

そしてもう1つの特徴は採用年度ごとの契約(システムのリリース)です。

要するに年度ごとに切り替わります。

この仕組は、業務系システムとデータウェアハウスの相違点から考えると興味深いものです。
業務系システムは、効率よく処理するトランザクション処理技術が重要です。一方、データウェアハウスは、意思決定支援をするものです。

業務系システムは、短期間を対象としデータが定期的に更新される(例えば年度ごと)のに対して、データウェアハウスは、長期間に渡りデータを恒常的に蓄積していきます。

また、前者はデータが業務別に利用されるのに対して、後者は統合的に利用されます。

統合的とは、他のデータを連携を取りながら活用されるということです。

このデータ蓄積や利用の状況と採用に関わるシステムの特徴を合わせて考えると、採用業務におけるIT化は業務系システムと考えることができます。

もちろん、採用選考時の意思決定はありますが、それは統合的なものというより業務内における意思決定と考えられます。

人事系のシステムでもタレントマネジメントシステムは、データウェアハウスの特徴が求められると思いますが、現状では業務管理的な要素が強いように思います。

つまり、データ集積、クリーニング、サンプリング、データマイニング、ナレッジ(アルゴリズム)化が強くありません。

この領域ではAI(人工知能)に対する期待が高まりますが、AIの進化は意思決定者を不要とし、根本的にパラダイムが変わってしまうでしょう。

AIが進化を遂げるにはもう少し時間が掛かりますからその前に、脱業務的にデータシステムを構築できるか、システム思考で仕事を組み立てられるかが競争優位性の核心かもしれません。


Blue Ocean?