2015年12月1日火曜日

大人の学びは職場で起こる? learning communityとしての職場

「アンドラゴジー」という概念があります。概念化の立役者であるマルコム・ノウルズ(Malcolm S. Knowles)は概念を以下の4つの理論で説明しています。

 1. 成人は自分たちが学ぶことについてその計画と評価に直接関わる必要がある(自己概念と学習への動機付け)。
 2. (失敗も含めた)経験が学習活動の基盤を提供してくれる(経験)。
 3. 成人は、自分たちの職業や暮らしに直接重要と思われるようなテーマについて学ぶことに最も興味を示す(学習へのレディネス)。
 4. 成人の学習は、学習内容中心型ではなく、問題中心型である(学習への方向付け)。
(wikipediaより)

要するに、職場は成人にとって絶好の学習の場であるということですね。

大人の学習条件とは、主体性を保証すること、現実の問題を扱うこと、発話を伴うこと(高木・竹内 2006)という研究もありますから、主体性を持って仕事に望めば学びが溢れているのです。

何せ、大概、肝心なことは自分で学ばなくてはなりませんし、仕事をすればするほど失敗もするし、一日の多くを使っているし、問題を解決するのは結構楽しいものです。

一方、職場はある種のコミュニティでもあります。

職場は地縁、血縁による共同体とは異なりますが、経済的側面のみならず、文化的側面においても居場所が生まれることで、コミュニティと化す訳です。

さて、コミュニティというと、learning community(学びの共同体)が思い起こされます。異なる背景を持ちながらも学び合う関係性です。

この場合、コミュニティ内での平等な立場と互報性が前提となります。

「教えてクレクレ君」や「なんでもシェアね子さん」や「ほっとおいてくれ男」などがひしめいている職場では難しいと思いますが、上司部下も含め相互に教え合う、フィードバックしあう、支援しあう職場では、経済的側面、文化的側面、学習的側面の混在したコミュニティが成立します。

こうしてみると、やはり主体的な協働意欲が職場の成長を支える根幹なのでしょうね。


互報